推薦と一般を両立させるスケジューリング
前回はプライベート感強めの記事でした。
たまにそういった内容も書いていこうと思います。
以前、「推薦対策と一般対策の両立」についてご紹介しました。
「推薦で合格できたら嬉しいが、ダメだったときのために一般も受けたい」
そんな思いを持つ人にとって重要になるのが、受験対策のスケジューリング(時期別の戦略)です。
今回は推薦と一般の両立を目指す高3生が“いつ・何を”すべきかを、月ごとの流れに沿って解説します。
両立を成功させるために、今計画を立てて動き出しましょう。
なお、この流れはあくまで一般的なものです。
志望校や学習状況によって異なることもありますので、ご了承ください。
推薦と一般は「同時進行」が原則
推薦入試と一般入試では、求められる力が異なります。
- 推薦入試:志望理由書、小論文、面接、活動実績、学びの熱意
- 一般入試:各科目の学力試験、共通テストの得点力
このように、対策内容が別物であるため、「推薦が終わってから一般対策」では間に合わないのです。
両立の基本は「同時進行」。
では、時期ごとにどう進めていけばよいのでしょうか?
【時期別】推薦×一般 受験対策スケジュール
■ 4〜5月:志望校の情報収集と自分の棚卸し(イマココ)
この時期の目標
- 志望校の募集要項を確認
- 評定平均・活動実績の整理
- 志望理由のたたき台作成
推薦で求められるのは、「大学に入りたい理由」と「将来のビジョン」です。
高校での活動(部活・ボランティア・コンテストなど)を振り返り、自分の強みを整理しましょう。
推薦アカデミーの受講生は、毎週のカウンセリングで上記の点を一緒に考えています。
「志望理由」と「将来のビジョン」のたたき台は出来上がっています。
一般入試の基礎固めもスタート必須です。
志望校によりますが。定期的な演習も効果的です。
■ 6〜7月:書類準備本格化+学力の基礎強化
この時期の目標
- 志望理由書の初稿を完成
- 小論文の基礎練習を開始
- 英・数・国の基礎問題集を完了
多くの推薦入試では、夏〜秋にかけて志望理由書の提出があります。
この段階で完成度を高めておくことで、夏以降の面接練習や一般対策に時間を使えるようになります。
並行して、共通テストで必要となる基礎学力を強化しておきましょう。
■ 8〜9月:推薦対策のピーク+共通テスト演習開始
この時期の目標
- 面接練習を始める(出願後)
- 小論文の過去問に挑戦
- 共通テスト形式の演習スタート
8月は時間が取りやすいので、推薦対策を集中して進めるチャンスです。
9月出願の場合は最終調整、それ以外もこの時期に完成させる勢いが大事です。
面接練習は録音や先生とのロールプレイで「慣れ」を作りましょう。
共通テストに向けた実践演習もここから本格化。
時間を計って解く練習や、マークミスを防ぐ対策もこの段階で始めましょう。
■ 10〜11月:推薦本番+一般へ気持ちを切り替える準備
この時期の目標
- 推薦の本番に全力を注ぐ
- 結果を受け止めて気持ちを切り替える
- 一般対策を強化する
総合型・学校推薦型の試験が集中する時期です。
合格すれば進路が決まる大きなチャンスですが、たとえ不合格でも、すぐに一般入試への切り替えができるよう準備しておくことが大切です。
不合格に気持ちが沈む時期ですが、ここで立ち止まるか、踏み出すかが合否を分けます。
■ 12〜1月:共通テスト・私大対策の総仕上げ
この時期の目標
- 弱点の最終チェック
- 共通テスト予想問題や過去問で仕上げ
- 出願校を確定・書類の準備
12月以降は一般入試に全集中。
志望校の出題傾向を分析し、模試や過去問を通じて実戦力を高めましょう。
出願スケジュールも複雑になるので、カレンダー管理と出願書類の早めの準備が重要です。
特に私立大学は試験日程や方式が膨大です。
自分に合った日程・方式を選びましょう。
推薦と一般の「両立」は、準備の差で決まる
推薦と一般の両立がうまくいかない多くの人に共通するのは、「推薦に全力を注いで、不合格後にパニックになる」パターンです。
これを防ぐには、推薦の準備中も、学力対策を決して止めないこと。
スケジュールに沿って準備すれば、どちらの入試にも対応できる力が身につきます。
一般の対策も怠らずに両立していた結果、推薦入試で不合格だった第一志望校に一般で合格した先輩も多いです。
まとめ:時期別対策を意識して、自信をもって両立しよう
推薦と一般を両立するには、やるべきことを時期ごとに明確化し、ブレずに取り組むことが大切です。
- 春:情報収集+自分の棚卸し
- 夏:推薦の書類+基礎学力の完成
- 秋:推薦の本番+一般への備え
- 冬:共通テスト・私大入試の総仕上げ
1年の流れを見通して行動すれば、推薦も一般も自信をもって迎えられるようになります。
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