大学・学部の調べ方——高1・2がネットで何を見ればいいか
「志望校を考えよう」と言われても、何から調べればいいか分からない——高1・2の多くがぶつかる壁です。とりあえず偏差値ランキングを眺めたり、名前を知っている大学をなんとなく見たりして、調べた気になって終わる。これは、もったいない調べ方です。
大学・学部の調べ方には、順番とコツがあります。偏差値やイメージではなく、「その学部で何を学ぶのか」を知ることが、志望校選びの出発点です。今日は、高1・2がネットでできる大学・学部の調べ方を、見るべき場所の順に紹介します。特別なツールは要りません。大学の公式サイトを中心に、無料で調べられるものばかりです。
大学・学部の調べ方は「偏差値」から始めない
最初に大切な考え方を1つ。大学・学部の調べ方は、偏差値から始めないことです。
偏差値は「入りやすさ」の目安にすぎず、「そこで何を学べるか」「自分に合うか」は何も教えてくれません。同じ学部名でも、大学によって学ぶ内容はかなり違います。まず「何を学べるか」で見て、偏差値は後から確認する——この順番が、後悔しない志望校選びにつながります(偏差値以外のどんな視点で選べばいいかは「偏差値以外の視点で!自分に合う大学・学部を見つける方法」で解説しています)。
では、何を見ればいいのか。ネットで見るべき場所を順に見ていきます。
ネットで見るべき5つの場所
1. 大学の公式サイトの「学部・学科紹介」
まず見るのは、大学の公式サイトにある学部・学科の紹介ページです。「アドミッションポリシー(求める学生像)」や「学びの特色」に、その学部が何を大切にし、何を学ばせたいかが書かれています。パンフレットのきれいな言葉だけでなく、具体的に何を学ぶのかに注目してください。
2. シラバス(授業計画)
意外と知られていませんが、多くの大学はシラバスをネットで公開しています。シラバスは、どの学年でどんな授業があるかを書いた授業計画です。1年生から4年生まで、どんな科目を学ぶのかを見ると、その学部のリアルな中身が分かります。興味のある授業があるか、という視点で眺めてみてください。
3. ゼミ・研究室のページ
学部によっては、ゼミや研究室の紹介ページがあります。どんなテーマを研究しているかを見ると、その学部で何を深く学べるかが分かります。気になる研究テーマが見つかれば、それが志望理由の芽になります。
4. 卒業後の進路
公式サイトには、卒業生の就職先や進学先が載っていることが多くあります。その学部で学んだ人が、どんな道に進んでいるかは、将来を考える材料になります。ただし、進路は一例なので、「この学部に行けば必ずこうなる」と狭く考えすぎないようにしてください。
5. 入試情報(どんな入試があるか)
最後に、その大学・学部にどんな入試があるかも見ておきます。総合型選抜・学校推薦型選抜を実施しているか、評定や英語資格などの条件があるか。高1・2のうちにざっくり知っておくと、評定や資格の準備を早めに始められます。
ただし、入試情報は変更になる可能性もあります。現時点のものは参考程度に捉えてください。
調べたことは「なぜ気になったか」とセットで残す
大学・学部の調べ方で、もう1つ大事なことがあります。調べて終わりにせず、「何が気になったか」「なぜ惹かれたか」をメモに残すことです。
「この学部のこの授業が面白そう」「この研究テーマが気になる」という記録は、高3で志望理由を考えるときの材料になります。高1・2のうちに興味の記録をためておくと、志望理由書づくりが一気に楽になります(この積み重ねの大切さは「【高2の秋スタート】推薦入試は”1年前”が勝負」にまとめています)。
ネットで調べたら、現地でも確かめる
ネットでの大学・学部の調べ方を紹介してきましたが、ネットだけでは分からないこともあります。キャンパスの雰囲気や、在学生のリアルな声は、オープンキャンパスで直接確かめるのが一番です。
ネットで「何を学べるか」を調べて興味を持ったら、その大学のオープンキャンパスに足を運ぶ。この「ネットで調べる→現地で確かめる」の流れが、志望校選びを深めます(高1・2のオープンキャンパスの回り方は「高1・2 オープンキャンパスは『見る場所』が違う」をご覧ください)。
先入観を持たない
「〇〇大学は偏差値が高いから」「××大学は良くないと噂で聞いた」
先入観を持たず、フラットな目線で大学を比較することも大事です。
志望理由書では「なぜその大学なのか」を最大限表すことになります。先入観を持って調べる大学が少ないと意味がないので、まずは色々な大学を見てください。新しい発見があるかもしれません。
まとめ:大学・学部の調べ方は「何を学ぶか」から
- 大学・学部の調べ方は、偏差値からではなく「何を学べるか」から始める
- ネットで見る場所:①学部・学科紹介 ②シラバス ③ゼミ・研究室 ④卒業後の進路 ⑤入試情報
- 調べたことは「なぜ気になったか」とセットでメモに残す(志望理由の材料になる)
- ネットで調べたら、オープンキャンパスで現地でも確かめる
- 先入観を持たず、様々な大学を見る
大学・学部の調べ方は、偏差値ランキングを眺めることではありません。公式サイトやシラバスで「その学部で何を学ぶのか」を知ることが出発点です。高1・2のうちから少しずつ調べて、興味の記録をためておけば、志望校選びも、その先の志望理由づくりも、ぐっと進めやすくなります。
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