前回、海外留学のサポートを始めますと書きました。
その直後、以前の教え子から大学院留学についての相談の連絡がありました。
まるで言霊ですね。

今回は、大学留学の基礎知識についてのご紹介です。
過去一長い内容かもしれません。

はじめに

「大学留学に興味はあるけれど、何から始めればいいかわからない」「日本の大学とどう違うの？」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。今回は、大学留学の基本的な知識をわかりやすく解説し、日本の大学との違いを紹介します。高校生や既卒生、保護者の方が留学を考える際の第一歩となる内容をお届けします。

大学留学とは？

大学留学とは、海外の大学に入学し、学位を取得することを指します。留学の形態はさまざまで、短期留学や交換留学、語学留学などもありますが、本記事では「海外の大学に正規入学し、卒業を目指す留学」について説明します。

日本の大学との違い

1. 入学試験の有無

日本の大学では、一般的に共通テストや大学ごとの入学試験を受ける必要があります。一方、海外の大学では、日本のような一斉試験はほとんどなく、主に以下の要素で合否が決まります。

• 高校の成績（GPA）
• 英語試験のスコア（TOEFLやIELTSなど）
  ※英検®が使える場合もあります
• 志望理由書（エッセイ）
• 推薦状
• 課外活動やボランティア経験

2. 授業のスタイル

日本の大学では、大人数の講義形式が多く、受け身の学習スタイルが一般的です。一方、海外の大学では、少人数制のクラスが多く、学生同士のディスカッションや発言が求められることが特徴です。また、宿題やリサーチ課題の量が多く、日々の積み重ねが成績に直結します。

3. 専攻の自由度

日本の大学では、入学時に学部や学科を決めることが一般的ですが、海外の大学では1～2年目は一般教養を学び、その後に専攻（メジャー）を決めるケースが多いです。そのため、入学後に興味が変わった場合でも、専攻を変更しやすいのがメリットです。
※イギリスやオーストラリアなど、一部の国や地域では入学時に学部を決める必要があります。

4. 学費と奨学金制度

海外の大学の学費は、日本の私立大学よりも高額なことが多いです。ただし、奨学金制度が充実しているため、成績優秀者や経済的支援が必要な学生は、奨学金を活用することで費用を抑えることができます。

大学留学のメリット

1. グローバルな視野が広がる

海外の大学では、多国籍の学生とともに学ぶため、異文化理解が深まります。また、世界各国の価値観や考え方に触れることで、自分自身の視野が広がるのも大きなメリットです。

2. 英語力が向上する

英語を使って授業を受け、レポートを提出するため、自然と英語力が向上します。卒業するころには、ビジネスレベルの英語を習得できることが期待できます。

3. 就職の選択肢が広がる

海外の大学を卒業すると、日本国内だけでなく、海外企業への就職の道も開かれます。また、日本の企業もグローバル人材を求めているため、留学経験は大きな強みになります。

大学留学のデメリット

1. 費用がかかる

学費・生活費を含めると、日本の大学よりも費用が高くなることが多いため、資金計画をしっかり立てることが重要です。

2. 文化や生活の違いに適応が必要

言語の壁や生活習慣の違いに慣れるまでに時間がかかることがあります。特に、ホームシックや孤独を感じることもあるため、メンタル面の準備も必要です。

3. 自己管理能力が求められる

海外の大学では、授業の出席が成績に直結し、課題の提出期限も厳しいです。そのため、自己管理能力が求められます。

大学留学を目指すための準備

1. 早めの情報収集

大学ごとに入学要件や出願スケジュールが異なるため、早めに情報を集めることが大切です。公式サイトや留学エージェントのサポートを活用しましょう。

2. 英語力の向上

TOEFLやIELTSのスコアが必要な場合が多いため、高校1～2年生のうちから英語学習を強化しましょう。

3. 資金計画を立てる

奨学金の情報を調べたり、留学費用を貯めたりする計画を立てましょう。特に、奨学金は応募締切が早い場合があるため、事前の準備が重要です。

4. 出願書類の準備

エッセイや推薦状など、海外の大学に必要な書類の準備を進めましょう。特に、エッセイは自分の考えを表現する力が求められるため、添削を受けながら質を高めることが大切です。

まとめ

大学留学は、日本の大学とは大きく異なる環境で学ぶ経験になります。メリットも多いですが、事前の準備が非常に重要です。情報収集や英語力の向上、資金計画をしっかり立てて、大学留学を成功させましょう。