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2022.09.09

お知らせ

塾長ブログを更新しました。

人を育成するということ~

静岡県で起きた、3歳児がバスに取り残され、亡くなってしまった事件について。

ブログの内容が悲しい事件についてばかりで気持ちが晴れません。ただ、それ以上に同じ歳の子供を持

つ親として、悲しみと、同じ教育者として、残念な気持ちで一杯です。人は多くの知識や経験を得て

も、一生、苦手なものは苦手なのだと思いますし、ミスだってすると思います。40歳手前の自分でさ

え、ちょっとしたことが思い出せないことは日常茶飯事になってきていますし、それが70歳を越える

時には非常に厳しいものになるのだと想像はつきます。でも、今回の事件、当たり前のことを怠らなけ

れば防げたことは誰にもわかることだと思います。

①バスに鍵を閉める際には最終チェックとしてバスに誰も残っていないか確認をする。

②座席の消毒も兼ねて残っている子供がいないかチェックする。

③普段いるべき子供が教室にいないならバスの中を確認、保護者に連絡をする

上記の3点は、評判が良いとか悪いなどは関係なく、保育園・幼稚園を運営する方々にとっては当たり

前のことなのではないかと思います。私の母は定年まで保育園で勤めていました。自分の子供を育てら

れないのに、人の子供は育てられないと常に思っていて、子供である私たちはかなり厳しい教育を受け

た覚えがあります。だからこそ、保育園で担当していた生徒にはより責任を持って接していたのではな

いかと思います。でも、それってある意味、私は当たり前のことだと思います。

保育のプロとして、子供や親のケアを行い、命を預かるのが保育士の仕事であり、会見に出席をしてい

た園長や副園長を含め、どんな仕事をしていたらこんな事態を招くことができるのか、またテレビ越し

にでもわかる、大事なわが子を亡くして失意の親がいる前で、自分の責任の無さ、ミスという言葉で言

い表せないほどの最悪な事件を起こしておいて反省の色が感じられないばかりか、笑みを浮かべること

ができるのか、私には理解ができません。

都会であれば競合も多いため、こういったことが1つでも起こると経営として命取りになるから管理を

徹底しているということもあると思いますが、そういった事が少ない地方だから度々、このような事件

が起こるのでしょうか。

総合型選抜入試や学校推薦型入試を利用して大学に入学し、ある程度、都会で揉まれて人脈や経験値を

得たあとに地元に戻って、地域創生をしたいと志す生徒は多数います。都会が全てと若い世代が都会に

行ったきりの時代は終わり、地方を盛り上げることが日本全体を元気にすると未来に希望を持っている

学生は多いです。高齢化と少子化が進む中で、何をキャリアを終えた人々に任せ、働く世代にどのくら

いの負担を与えていくべきなのか。日本人だけではそれができないのであれば、移民を多く受け入れる

べきなのか。移民を受け入れた時に、特に地方で起こる問題についてどのように取り組んでいくのか。

今後の日本が明るくなるかは、今の若い人次第であり、彼らの教育を任された我々の世代の大きな役目

でもあります。今後、今回のような事件が二度と起こらないように、自分も含め、どれだけ歳をとって

も最低限の仕事は最低限するようにしていくことを1人1人が意識をしてほしいと思います。

亡くなったお子様のご冥福をお祈りいたします。