総合型選抜と学校推薦型選抜の違い

海外留学の記事が連続していました。
まるでそれに呼応するかのように、大学院留学の相談が相次ぎました。
言霊ってすごいですね。
今回からは大学推薦入試についての記事です。
第1回は「総合型選抜(旧AO入試)」と「学校推薦型選抜(推薦入試)」についてです。
大学入試の多様化が進む中で、「総合型選抜(旧AO入試)」と「学校推薦型選抜(推薦入試)」という言葉をよく耳にするようになりました。
しかし、この2つの違いを正確に理解している方は少ないかもしれません。
今回は、総合型選抜と学校推薦型選抜の違いを解説します。
どちらを受験すべきか迷っている方、出願前にしっかり理解しておきたい方はぜひ参考にしてください。
総合型選抜とは?
総合型選抜(旧AO入試)は、学力試験の結果だけではなく、人物評価を重視する入試方式です。
大学ごとに求める人物像(アドミッション・ポリシー)に合うかどうかを多面的に判断します。
特徴
- 自己推薦型の入試
- 書類審査、面接、小論文、プレゼンテーションなどで評価
- 一般的に評定平均の基準はない、または緩やか
- 志望理由書や活動実績が重視される
向いている人
- 学校外での活動実績がある人(ボランティア・部活動・コンテストなど)
- 自分のやりたいことが明確な人
- 表現力・発信力に自信がある人
例として、立命館大学文学部の総合型では志望理由書として以下の内容が必要です。
①立命館大学で学びたいテーマ(1000字程度)
②卒業後の進路(1000字程度)
このように、大学入学後および卒業後の目標を明確にさせることが大事です。
学校推薦型選抜とは?
学校推薦型選抜は、高校からの推薦を受けて出願する入試方式です。
大きく分けて「指定校制」と「公募制」の2つがあります。
この記事では「公募制」について解説します。
特徴
- 学校側の推薦が必要
- 高校での成績(評定平均)が重要
- 面接や小論文を課す大学が多く、理系の場合は学力試験も課されるケースも
- 出願時期は総合型選抜より少し遅め(11月頃)
国公立大学の多くは学校推薦型選抜となっています。
また、上智大学や学習院大学など一部の私立大学でも学校推薦型選抜(公募制)を行っています。
向いている人
- 学校の成績が良い人(評定平均が4.0以上など)
- 安定した学習姿勢を持ち、継続的に努力できる人
総合型選抜と学校推薦型選抜の主な違い【比較表】
項目 | 総合型選抜 | 学校推薦型選抜 |
---|---|---|
出願の主体 | 自己推薦 | 学校推薦 |
評定平均の基準 | 基準なしまたは緩やか | 評定平均の条件あり(3.5〜4.3) |
評価方法 | 書類、面接、小論文、活動実績など | 成績、小論文、面接など |
対象となる受験生 | 意欲や個性をアピールしたい人 | 学業成績が安定している人 |
出願時期 | 9月頃 | 11月頃 |
合否発表のタイミング | 10月〜11月上旬 | 11月下旬〜12月上旬 |
どちらを選ぶべき?判断のポイント
① 評定平均が高いかどうか
学校推薦型選抜では評定平均が重要な判断材料となります。
総合型選抜は評定平均値の基準がないことも多いですが、高くて損することはありません。
② 自分の強みは何か?
学外活動や課外活動での実績、または独自の視点・経験を活かせる人は、総合型選抜でアピールするチャンスがあります。
※活動実績の大小で合格に差が出ることはありません。
③ 進路や志望理由が明確かどうか
どちらの選抜方式でも「志望理由」は重要です。
そのため、「なぜその大学・学部・学科がいいのか?」を突き詰めましょう。
総合型・学校推薦型入試の対策はいつから始めるべき?
一般選抜と違い、年内に出願が始まります。
早い大学だと9月上旬から出願ですので、早期から取り組む必要があります
総合型選抜、学校推薦型選抜の対策は主に以下の内容です。
- 自己分析・志望理由の明確化
- 評定平均の維持
- 課外活動の記録・実績づくり
- 小論文対策
- 各種英語4技能資格試験対策
これらに加えて、一般選抜の対策をする必要があります。
大学受験勉強は想像以上にハードなものです。
専門予備校でのサポートを活用しよう
総合型選抜や学校推薦型選抜は、情報戦でもあります。
大学ごとの選抜基準や過去の傾向、評価されやすい志望理由の書き方など、独学では難しい点も多いのが現実です。
AIC推薦アカデミーの推薦入試対策サポート
AIC推薦アカデミーでは、推薦入試に向けた万全のサポート体制を整えています。
- 一斉授業と個別指導のハイブリッド型
小論文や志望理由書の書き方を学ぶ授業を通して、表現力や論理的思考力を身につけます。
また、授業外では専門のカウンセラーが生徒一人ひとりと向き合い、自己分析や志望理由などを「一緒に」考える個別サポートを行っています。 - 英語4技能資格試験対策
出願資格として課されることが多い英検®やTOEFL®、IELTSなどの対策授業も開講しています。 - 学生チューターによる無料サポート
直前期には、大学推薦入試を経験している学生チューターによる面接練習があります。
実際に面接を受けた学生ですので、本番に近い形で練習が可能です。
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まとめ
総合型選抜と学校推薦型選抜は、似ているようでまったく異なる入試方式です。
そのため、それぞれの特徴を理解し、自分の強みを最大限に活かせる道を選ぶことが重要です。
「どちらが自分に合っているのか分からない」「今からでも間に合うのか不安」という方もいらっしゃると思います。
まずは、情報収集と早めの行動が大切です。
この記事をきっかけに、あなたの受験戦略が少しでも明確になれば幸いです。
今後は、それぞれの方式で合格した先輩方のケースもご紹介していきます。