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2026.07.10

スタッフブログ

推薦と一般を両立する「夏休みの1日」——時間割モデルつきで解説

「志望理由書もやらなきゃ、一般選抜の勉強もやらなきゃ。で、結局どっちも中途半端に1日が終わりました」

夏休みに入った推薦組の生徒から、毎年必ず聞く言葉です。

推薦と一般の両立が大切なことは、当サイトでも繰り返しお伝えしてきました(「推薦と一般を両立させるスケジューリング」)。ただ、生徒たちが実際につまずくのは年間計画ではなく、「で、今日の1日をどう使えばいいのか」という目の前の問題です。

そこで今回は、時間軸をぐっと縮めて、夏休みの「1日」の組み立て方を時間割モデルつきでお伝えします。

大原則:推薦対策と教科学習は「頭の使い方」が違う

時間割の前に、配分の考え方を1つだけ。

志望理由書や自己分析は、「考えて、書いて、悩む」作業です。正解がなく、頭が消耗します。一方、教科学習は問題を解く・覚えるという比較的手順の決まった作業です。

このため、推薦対策は頭が最もフレッシュな時間帯に、短く区切って置くのが原則です。「夜、勉強が全部終わってから志望理由書をやろう」と考える生徒が多いのですが、疲れた頭で自分の将来を深く考えることはできません。結果、スマホを眺めて1日が終わります。

もう1つ。志望理由書に1日8時間かけるのは逆効果です。書く作業は2〜3時間で集中力の限界が来ますし、書いたものは一晩寝かせた方が客観的に見直せます。推薦対策は「毎日少しずつ」、教科学習は「まとまった量を」。これが両立の基本形です。

モデル1:標準型(推薦対策を午前に置く)

オープンキャンパスや部活のない、通常の1日のモデルです。

  • 6:30〜7:30 起床・朝食・英単語などの軽い暗記  1日の準備運動。寝起きの頭でもできる作業から始めます。
  • 8:00〜10:00 推薦対策(志望理由書・自己分析・大学研究)  1日で最も頭が動く時間を、最も頭を使う作業に。2時間で切り上げるのがポイントです。
  • 10:00〜12:00 教科学習①(英語・数学など思考系科目)
  • 12:00〜13:00 昼食・休憩
  • 13:00〜16:00 教科学習②(演習中心。午後の眠気は「書く」作業で乗り切る)
  • 16:00〜17:00 小論文(課される人のみ。週2〜3回でOK)
  • 夕食・自由時間
  • 21:00〜22:00 暗記系(英単語・古文単語・理社の用語)+明日の推薦対策でやることを1行メモ

推薦対策2時間+教科学習6〜7時間。「推薦対策って意外と短いんですね」とよく言われますが、毎日2時間を30日続ければ60時間です。初稿と数回の書き直しには十分な量で、足りないのは時間ではなく、たいてい「何を書くか」の中身の方です。

夜の「1行メモ」は地味ですが効果が大きい習慣です。翌朝「今日は何をやるんだっけ」と考える時間が、推薦対策の一番の敵だからです。

モデル2:部活引退直後型(生活リズムの再構築から)

夏の大会で引退したばかりの生徒は、いきなりモデル1には移れません。部活で埋まっていた時間と体力の使い道が、ぽっかり空くからです。

引退後の1〜2週間は、次の点だけ守ってください。

  • 起床時間は部活があった頃のまま維持する。ここが崩れると夏全体が崩れます
  • 午前に推薦対策2時間だけは確保する(モデル1と同じ)
  • 教科学習は最初から6時間を目指さず、4時間から始めて週ごとに増やす

引退直後の生徒には、実は追い風もあります。部活を最後までやり切った直後は、その経験の記憶が一番鮮明な時期です。自己分析の材料として、引退から日が浅いうちに「3年間で一番苦しかった場面」「なぜ続けられたのか」を書き出しておくと、志望理由書の核になるエピソードが残せます。時間が経つと、驚くほど忘れてしまうものです。

よくある失敗は「配分」ではなく「先延ばし」

時間割を渡しても、うまくいかない生徒には共通点があります。配分を間違えるのではなく、推薦対策の枠で教科学習をしてしまうのです。

理由は明快で、教科学習の方が「やった感」が出るからです。問題集は進んだページ数が見えますが、自己分析は1時間悩んで1行も進まないことがあります。だから、つい手が伸びるのは問題集の方になる。

しかし夏スタートの記事でお伝えした通り、出願までの残り時間を考えると、この夏、後回しにして取り返しがつかなくなるのは推薦対策の方です。教科学習は秋以降も続けられますが、志望理由書をゼロから考える時間は夏にしかありません。

午前の2時間に「何をするか」が具体的に決まっていれば、この先延ばしはかなり防げます。「志望理由書をやる」ではなく「きっかけの段落を書き直す」「〇〇大学のシラバスで2年次の科目を調べる」というレベルまで分解できているか。AIC推薦アカデミーの週1回のカウンセリングは、この「次の1週間で何をやるか」を具体化する場でもあります。毎週の締め切りがあることで、先延ばし自体が起きにくくなります。

まとめ:夏の両立は「毎日2時間×30日」の設計から

  • 推薦対策は頭がフレッシュな午前に2時間。長くやらない
  • 教科学習は午後にまとまった量を。夜は暗記系
  • 部活引退直後は、起床時間の維持と「記憶が新しいうちの書き出し」を優先
  • 失敗の原因は配分ミスではなく先延ばし。「明日やること」を1行まで具体化する

両立と聞くと「1日をきっちり半分に割る」イメージを持たれがちですが、実際は推薦2時間+教科6時間程度の非対称な配分で成立します。大切なのは、その2時間を毎日、確実に、中身のある作業に使えるかどうかです。

「午前の2時間で何をすればいいのか、そこが分からない」という方は、まさにその中身を一緒に設計するのがカウンセリングの役割です。夏の30日をどう使うか、現状に合わせたプランをご提案しますので、お気軽にご相談ください。

夏の時間の使い方を毎週一緒に組み立てていく「夏からコース」を開講します。詳しくはお問い合わせください。

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