英検 直前にやること——一次試験までの10日間と、前日・当日のチェック
カレンダーの10月4日に、丸をつけている人も多いと思います。英検®第2回の一次試験(本会場)まで、残りは10日ほど。英検 直前のこの時期は、問題集が終わっていない、単語帳の後半に見覚えがない、と焦って新しい参考書を買い足したくなるものです。
ですが、この10日間でやるべきことは、実はそれほど多くありません。直前期に点数を伸ばすのは、新しい知識を詰め込むことより、今ある力を本番で出し切る準備です。今回は、英検 直前の過ごし方を「残り10日」「前日」「当日」に分けてまとめます。準2級・2級・準1級を受ける人を想定しています。
なお、学校などの準会場で受ける人は、試験日が本会場と異なる場合があります。自分の受験日は受験票で確認してください。
英検 直前の10日間でやること:新しいことより「本番の再現」
過去問を、本番と同じ時間で1回解く
直前期にいちばん効くのは、過去問を時間を計って通しで解くことです。英検の一次試験では、リーディングとライティングがひとつの試験時間にまとめられています(2級は85分、準1級は90分)。時間内に最後まで解き切れるかどうかは、実際に通して解いてみないと分かりません。
採点したら、見直すのは間違えた問題だけで十分です。全部をやり直す時間はないので、「なぜ間違えたのか」が分かる問題を優先してください。
ライティングの時間を先に確保する
直前期の過去問演習でよく起きるのが、リーディングに時間を使いすぎて、ライティングを書き切れないパターンです。2024年度のリニューアル以降、ライティングは2題になりました(2級・準1級は要約と意見論述)。1題書き切れないだけで、得点は大きく下がります。
そこで、ライティング2題に必要な時間を過去問で測り、その時間を先に確保してから、残りをリーディングに割り振ります。ライティングから先に書くか、最後に書くかという解く順番も、この10日間の演習で試して決めておきましょう。本番で順番を迷わないだけで、時間の使い方はかなり安定します。
ライティングの書き方そのものは、級別の記事で詳しく解説しています。2級を受ける人は「英検2級 要約問題の書き方」と「英検®2級ライティング(意見論述)で減点される書き方TOP5」を、準1級を受ける人は同じシリーズの準1級版を確認してください。(要約・意見論述)
単語と文法は「あやしいもの」だけ
語彙問題の対策は、この時期は新しい単語を増やすより、一度覚えた単語を確実に思い出せる状態にする方が効果的です。単語帳を最初からやり直すのではなく、チェックをつけた単語だけを繰り返してください。
文法も同じで、自分が間違えやすいパターンだけに絞って確認します(2級で間違えやすい文法は「英検®2級で間違えやすい文法TOP5」にまとめています、準1級はこちら)
直前期にやらない方がいいこと
新しい問題集や参考書に手を出すのは避けてください。終わらないまま本番を迎えると、かえって不安が増えます。睡眠時間を削って詰め込むのも逆効果です。特にリスニングは集中力が点数に直結するので、寝不足のまま受けるのはもったいないです。
英検直前の前日:持ち物と会場を確認して、早めに寝る
前日は、新しい勉強をするより、持ち物と当日の動きを確認する日にします。
- 受験票
本会場の受験票は9月28日(月)までに届く予定です。届いていない場合は、英検の公式サイトで問い合わせ期間を確認してください - 本人確認書類
2026年度は試験当日の本人確認方法が変更されています。何を持っていけばよいかは、必ず英検公式サイトで確認してください - 筆記用具
解答用紙はマークシートで、HBの黒鉛筆かシャープペンシルを使います。消しゴムも忘れずに - 時計
スマートウォッチなど、ウェアラブル端末を含む電子機器は使用できません。時計を持っていく場合は、使えるものかどうかを事前に確認しておきましょう - 会場までの経路と所要時間
初めて行く会場なら、乗り換えと到着時刻まで確認しておくと当日慌てません。
前日の勉強は、あやしい単語の見直しや、ライティングの型の確認など、軽いもので終えてください。
英検 直前の当日:本番で力を出し切るために
解答は最初から解答用紙に書く
問題冊子にはメモをしてもかまいませんが、あとで解答用紙に書き写す時間はありません。マークは解いたその場で解答用紙に記入していきます。ライティングも、解答用紙の所定の欄に直接書きます。欄の外に書いたものは採点されないので注意してください。
リスニングは、放送前に選択肢を見ておく
リスニングの英文は一度しか読まれません。放送が始まる前に選択肢に目を通しておくと、何を聞き取ればいいかの見当がつきます。聞き逃した問題は引きずらず、次の問題に気持ちを切り替えましょう。
ライティングは「問いに答えているか」を最後に確認
意見論述は、TOPICの問いに答えていなかったり、ずれていたりすると0点になることがあります。要約も、要約になっていないと判断されると0点になることがあります。書き終えたら、残り時間で「問いに答えているか」「要約になっているか」だけは必ず確認してください。
一次試験が終わったら:二次の準備へ
3級以上は、一次試験に合格すると二次試験(面接)があります。一次の合否が分かってから二次までの期間は長くないので、一次が終わったら、自己採点で手応えがある人は早めに面接の準備に切り替えるのがおすすめです。
まとめ:英検 直前は「再現」と「確認」
- 残り10日:過去問を本番と同じ時間で通して解き、ライティング2題の時間を先に確保する
- 単語・文法は、覚えたもののうち「あやしいもの」だけを繰り返す
- 新しい問題集には手を出さない。睡眠は削らない
- 前日:受験票、本人確認書類(公式で確認)、HBの鉛筆かシャープペンシル、時計、会場までの経路を確認
- 当日:マークは解いたその場で解答用紙に。リスニングは選択肢を先に見る。ライティングは最後に「問いに答えているか」を確認
英検 直前の10日間は、実力を大きく伸ばす期間ではなく、今の力を取りこぼさずに出し切るための期間です。焦って手を広げず、本番の再現と確認に集中してください。
英検®の2級・準1級は、総合型選抜・学校推薦型選抜の出願条件や優遇の対象になる大学が多くあります。いつまでに何級を目指せばよいかは「推薦入試のための英検®は『いつまでに・何級』?」にまとめています。
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