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2026.09.05

スタッフブログ

英検®準1級ライティング(意見論述)で減点される書き方TOP5——2級との違いはここ

英検®2級には合格できたのに、準1級のライティングで急に手応えがなくなった——そう感じる人は少なくありません。

準1級のライティングは、2級の延長線上にありながら、求められる水準が一段上がります。同じ「意見論述」でも、2級と同じ書き方のままでは通用しにくいのです。今回は、準1級の意見論述で減点されやすいポイントをTOP5で整理し、あわせて「2級から何が変わるのか」もお伝えします。

なお、2024年度のリニューアルで、準1級のライティングも「意見論述」と「要約問題」の2題構成になりました。この記事で扱うのは意見論述です。要約問題は別記事で解説します。

前提:準1級で上がる「3つの要求水準」

減点ポイントの前に、2級から準1級で何が変わるかを押さえておきましょう。大きく3つです。

1つ目は、トピックの抽象度。2級が身近なテーマ中心なのに対し、準1級は社会的・抽象的なテーマ(経済、テクノロジー、教育制度、広告のあり方など)が増えます。
2つ目は、求められる語数と論の厚み。2級の意見論述が80〜100語なのに対し、準1級は120〜150語が目安で、序論・本論・結論という構成も明確に求められます。より長く、より掘り下げた論述が必要です。
3つ目は、語彙・構文のレベル。準1級では、与えられた観点(POINTS)を使いこなし、抽象的な議論を的確な語彙で表現する力が問われます。

なお、POINTS(理由を書く際の参考となる観点)は2級・準1級のどちらにも与えられますが、準1級の方が数が多く、より抽象的です。この観点を、以下の5位で詳しく扱います。

この3つを念頭に、5つの減点ポイントを見ていきます。

TOP5:準1級の意見論述で減点される書き方

5位:指定された観点(POINTS)を使いこなせていない

準1級の意見論述では、論述の参考となる観点(POINTS)が4つ与えられます(2級では3つ)。これを無視して自己流で書くと、論点がずれたり浅くなったりしがちです。かといって、観点をただ羅列するだけでも高評価にはなりません。

対策は、観点を「自分の主張を組み立てる足場」として使うこと。与えられた観点の中から自分の意見を支えやすいものを2つ選び、そこに具体的な理由づけを重ねます(準1級は2つの観点を使って書くよう指示されます)。観点に振り回されず、観点を利用する姿勢が大切です。

4位:理由が抽象論で止まっている

準1級で最も差がつくのがここです。抽象的なトピックだからこそ、抽象的な理由で終わってしまう答案が多くなります。「環境保護は重要だ。なぜなら地球の未来のためだ」——間違いではありませんが、これでは準1級の水準に届きません。

対策は、抽象的な主張を、具体のレベルまで降ろすこと。「地球の未来のため」→具体的にどういう仕組みで、何が起きるのか。一つでも具体的なメカニズムや例を示せると、論の説得力が大きく変わります。抽象と具体を往復できるかが、2級との決定的な差です。

3位:語彙・構文が2級のまま

内容が良くても、語彙・構文が2級レベルにとどまると、準1級としては物足りないと判断されます。基本的な語ばかりで、抽象概念を的確に表す語彙が使えていないケースです。

対策は、抽象テーマで使える語彙を、テーマ別に蓄えておくこと。環境・教育・技術といった頻出テーマごとに、関連語彙と定番表現を準備しておくと、本番で語彙不足に陥りません。語彙を体系的に増やす方法は、文法面とあわせて「英検®準1級で間違えやすい文法TOP5」も参考になります。

2位:論理の一貫性が途中で崩れる

論述が長くなる準1級では、書いているうちに最初の主張と結論がずれてしまう答案が増えます。理由1と理由2が矛盾していたり、結論が導入と噛み合っていなかったりするケースです。

対策は、書き始める前に、主張・理由・結論の骨組みをメモすること。準1級は勢いで書き切れる長さではありません。30秒でいいので、「賛成/反対」「理由1」「理由2」「結論」の骨格を先に決めてから書く。この一手間が、一貫性の崩れを防ぎます。この「型を守る」原則は2級と共通です(2級の書き方は「英検®2級ライティング(意見論述)で減点される書き方TOP5」にまとめています)。

1位:TOPICへの答えが曖昧なまま書き進める

2級と同じく、準1級でも最大の失点源はここです。むしろ抽象的なトピックが増える分、「何を問われているか」を正確につかむ難度は上がります。問いをふんわり捉えたまま書き始めると、論述全体がぼやけます。

対策は、TOPICを正確に読み解き、自分の立場を一文で明確に示すこと。準1級のトピックは、賛否が単純に割り切れないものもあります。だからこそ、自分はどの立場を取るのかを最初にはっきりさせ、その一貫した立場で最後まで押し通す。曖昧なまま書くと、論全体の評価が下がります。

まとめ:準1級は「抽象を具体で支える」

  • 5位:指定の観点(POINTS)を足場として使いこなす
  • 4位:理由を抽象で止めず、具体のメカニズム・例まで降ろす
  • 3位:抽象テーマ用の語彙・構文をテーマ別に蓄える
  • 2位:骨組みを先にメモし、論理の一貫性を保つ
  • 1位:TOPICを正確に読み、自分の立場を一文で明確にする

準1級の意見論述は、2級で身につけた「型を守る」姿勢を土台にしながら、そこに「抽象を具体で支える」力を加えるものです。2級との違いを意識して、一段上の答案を目指してください。

なお、準1級のもう一題である要約問題は、意見論述とは別のスキルが問われます。こちらは別記事で解説します。

英検®準1級は、難関大学の総合型選抜・学校推薦型選抜で出願資格や得点換算対象になることが多い級です。また、共通テストが満点になる国公立大学もあります。準1級を取得できれば、大学入試で大きな武器になります。いつまでに何級を目指すべきかは「推薦入試のための英検®は『いつまでに・何級』?」も参考にしてください。

AIC推薦アカデミーの英語資格対策講座(英検®準2級・2級・準1級)は、オンラインで全国から受講できます。準1級のライティング対策も含め、入試から逆算した学習をご希望の方はお気軽にご相談ください。

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